2014年1月1日星期三
松山英樹、石川遼ともにランクダウン FedExCupランキング
2013年10月28日11時47分
<FedExCupポイントランキング>
米国男子ツアー「CIMBクラシック」終了時点での最新FedExCupポイントランキングが発表された。同大会最終日にスコアを落とし25位タイに終わった松山英樹は前週の7位から10位にランクダウン。また今週オープンウィークとなった石川遼も前週の4位から6位にランクを下げている。
その他、同大会でプレーオフを制し今季初優勝を挙げたライアン・ムーア(米国)が前週の30位から2位に浮上。開幕戦を制したジミー・ウォーカー(米国)が1位をキープしている。
【FedExCupポイントランキング】
1位:ジミー・ウォーカー(661pt)
2位:ライアン・ムーア(575pt)
3位:ウェブ・シンプソン(500pt)
4位:ビジェイ・シン(346pt)
5位:ゲーリー・ウッドランド(300pt)
6位:石川遼(293pt)
7位:ジェイソン・ボーン(274pt)
8位:チャールズ・ハウエル(216pt)
9位:ジェフ・オバートン(182pt)
10位:松山英樹(177pt)
【舩越園子コラム】日本オープンの惨状と全米プロの未来
2013年10月28日11時52分

日本オープン月曜の最終ラウンド 緊迫の最終組もさみしくて…(撮影:上山敬太)

今年の日本オープンのギャラリー数が激減したという話が海を渡ってアメリカにも聞こえてきた。
悪天候で大会は5日間に渡ったが、ギャラリー数は5日間合計でわずか9,139人。5日目の最終日は日本のナショナルチャンピオンが決まる日だった。本来なら、その胸躍る瞬間を見たい一心でゴルフファンが競って足を運び、優勝争いに釘付けになるはずの日。その5日目のギャラリー数が967人だったというのだから、日本の男子プロゴルフ界の惨状、窮状が露呈したと言わざるを得ない。
その原因は米ツアー参戦中の石川遼と松山英樹が不在だったから――というのが、日本における関係者の大方の見方のようだ。
スターが出場すれば大勢のギャラリーが押し寄せるが、スター不在となればギャラリーは激減。この傾向はもちろん世界共通で、米ツアーでもタイガー・ウッズやフィル・ミケルソンが出るか出ないかによってギャラリー数は大きく異なる。
だが、たとえビッグスターが出なくても、米ツアーの大会で1日のギャラリー数が1000人前後まで落ち込むことは絶対にない。大会4日間のギャラリー数の合計が1万人割れするなんてことは起こりえない。
となれば、日本オープン低迷の原因は、石川と松山が不在だったことだけではなく、2大スター不在という以外に、もっと大きくて根本的な原因があるはず。
みなさんは、そうは思いませんか?
【関連ニュース】日本オープンギャラリー1万人割れ…この件どう思う?
成功者の姿勢
日本のメジャー大会である日本オープンがギャラリー数の低迷で苦悩したのとちょうど前後するようなタイミングで、米ゴルフ界ではメジャー大会の在り方に関するこんな話が広まっていた。
メジャー4大会の1つである全米プロを米国以外の世界のどこかで開催するという妙案が実現に向けて討議されつつあるという話だ。とはいえ、すぐというわけではない。実現は早くても2020年以降で、米国外での開催は10年に1度か2度だけという条件付きだ。が、大会運営、興業収入、テレビ中継、ギャラリー数、何を取っても成功している全米プロが、どうしてわざわざ米国外での開催を真剣に検討しているかというところが注目点だ。
全米プロの主催者は全米のクラブプロを統括しているPAGオブ・アメリカ。全米プロを米国以外の世界のどこかで開催できれば、その地におけるPGAオブ・アメリカの認知も高まり、クラブプロ統括という業務の足場や登録している米国のクラブプロたちの仕事の機会も広がるはず。
そうなれば、PGAオブ・アメリカにもっとお金が入り、そのお金が未来の全米プロの大会運営に回され、選手も関係者も足を運ぶギャラリーも、みんながハッピーになれるはず。すでに成功者であるPGAオブ・アメリカが、さらなる成功を望み、そんな「Win-Win」の図式を長期的視野で見据えているのだ。
日本オープンは「SOS」
海の向こうのアメリカの話だろ?日本とは事情が違うだろ?関係ないだろ?
そんなふうに突き放してしまったら、日本の男子ゴルフ界の惨状は悪化していく一方だ。全米プロの話は単なる一例。海外には、世界には、日本のゴルフ界が大いに参考にしうる事例がたくさんある。
米ツアーや欧州ツアーの成功例はもちろんのこと、日本より後発でありながらすでに日本を追い抜き、潤っているアジアの国々のツアーの成功例もある。
日本のゴルフ界の関係者は、もっと積極的にそうした例に目を向け、採り入れてほしい。全米プロの例のようにビジネス寄りの妙案を考案できる人材が不足しているのなら、そういう頭脳や知識を持ち合わせているビジネスのプロの力をもっと借りてほしい。
日本は世界の中でもスター依存体質が強い国だ。一部のスターを持ち上げるのはいいけれど、それが「オンリー」になってしまい、そのスター以外は「ゼロ」になりがちだ。その傾向に関しては日本のマスコミの姿勢にも大いに責任はあるだろう。
過激なスター依存体質をいきなりすべて変えるのは難しいとしても、その度合いを軽減することはできるはずだ。そして、ビッグスターがたとえその場にいなくても、注目や集客、収益において「最低限、このレベルだけはキープできる」というシステムを真剣に早急に構築していかない限り、日本の男子ツアーが上向くことは難しいだろう。
日本オープンの今回の惨状について、石川や松山の不在を理由に掲げ、石川や松山以外の選手たちの力不足、魅力不足を嘆いたり指摘したりする前に、まずは日本の選手たちが戦いたくなる土俵、戦っていける土俵を作ることが急務だ。
今後、どんなに有能で有望なゴルファーが日本に出現しても、そのゴルファーは魅力的な土俵が日本になければ、戦う場を日本国外に求めるしかなくなってしまう。
大魚をみすみす逃がし、「大魚がいないから」と嘆く日本のゴルフ界。多くの人が他力本願的である今の姿を変えなければいけない。もっと門戸を広げ、もっと学び、もっと情報や人材を採り入れ、そうやって向上していくべきだ。
今回の日本オープンは、そんなメッセージ、そんなSOSを送ってきたと受け取るべきだ。
文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)
【田中秀道の目】米ツアーでは上位に入るのと勝つのは別次元
2013年10月28日12時52分
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遼、松山の活躍は?田中秀道の意見(Photo by Scott HalleranGetty Images)

米ツアーで2年目シーズンに入った石川遼と、今季から米ツアーメンバーとなった松山英樹。この2人は米ツアーの強豪たちにまじって今シーズンどこまで活躍できるのか。自身も米ツアーで活躍した経験を持つ田中秀道に意見を聞いた。
2人とも開幕からいいスタートを切ったと思います。2人の今季の米ツアーへの入り方は対照的です。高い位置からスタートして、どん底を味わってはい上がってきた石川と、どうなるか分からないでデビューした松山で、状況はまったく違います。
【関連ニュース】遼、松山についてその他の意見は?G-ボイスでチェック
松山はメジャーでトップ10に入り、日本でも3勝と技術的にもメンタル的にも高いところで米ツアーに「行くぞ」という気持ちで入りました。ゲームに関しては問題ないと思っています。こういうときに陥りやすいのが「やりたくなる症候群」です。世界最高峰の場でプレーすることで喜びも悔しさもすぐ次にぶつけていきたくなる。
レベルは違いますが、私も同じ気持ちでした。試合に出たいという気持ちを抑えられず、毎週出て体を壊す結果になりました。そういうときに、一度深呼吸を入れさせるような人を周りに置くことが大事です。自分は行きたいばっかりになっているので、スケジュール面で周囲がどう抑えられるかが、ポイントになりそうです。日本ツアーで実績を残したときは、たぶん休みながらやっていたでしょう。米国に行ってもそこは変わらないはずです。
石川は昨シーズンは「スイングを変える」「クラブを替える」と2つのテーマを持ってツアーに臨んでいました。米ツアーでは自分の力を出し切ってやっと戦える。でも、2つのテーマを抱えていたので、戦いの方向がコースにではなく、自分に向かっていたと思います。いい結果を残せるとは思えませんでした。
石川の場合、私と同様に体格の差が気になると思います。周囲を見ているうちに「もっと強く振りたい」「もっと早く振りたい」となってしまう。レベルの高さ、コースの難しさ、長さに「もっとクオリティを上げたい」と思ってしまう。それが空回りして、負の連鎖になる。
ただシード権を落として、入れ替え戦に回ったことで開き直っていい結果を出して戻ってきた。米ツアーに行って早いうちにそうした経験が出来たことはよかったと思います。いままで右肩上がりでどんどんやろうとしている石川のブレーキ役がいなかった。結果が出ず、それを乗り越えたので、一皮向けたと思います。
しかし、この2人が今季、優勝できるかというと、ちょっと考えてしまいます。開幕直後の今は上位陣が出場していないというフィールドの違いがあります。ただ、そういうところで優勝争いをしていくことが、優勝につながってくるのは確かです。丸山(茂樹)さんも準備期間がありました。2位になった、3位になったで、次は優勝というのは成り立たない世界です。上位に入るのと勝つのは別次元の問題。優勝争いの回数を増やすことがまず第一です。
松山は馬力があるけど、日本でのように突出している訳ではありません。石川には前述したようにパワーでハンディがあることは確かです。考え方としては、大きなゴルフでパワー勝負を挑むのではなく、勝負の場所を変えることです。たとえば、フェアウェイキープ率を5%上げるとか、パットの数字を上げるとか、ラフの打ち方を徹底的に習得するとか。アプローチ、パターでリズムをつくるのは当然ですが、米ツアーでアプローチが下手な選手はまずいません。自分のどこを伸ばすかを間違えなければ、優勝する日が来るはずです。
田中秀道
91年にプロ入り。95年フィリップモリス選手権でツアー初優勝。166センチ、68キロの小柄な体ながら、体をフルに使ったスイングで300ヤードを飛ばし人気を得た。2001年に米ツアー最終予選を突破して02年から5年間、米ツアーに挑戦した。04年BCオープン、05年クライスラー選手権で3位が最高。現在は日本ツアー復帰を目指す一方、テレビ解説なども行っている。
最新世界ランキング、松山英樹が28位に浮上!遼は113位
2013年10月29日12時24分
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<男子世界ランキング>
最新男子世界ランキングが発表され、米国男子ツアー「CIMBクラシック」で25位タイに入った松山英樹が前週より1ランクアップの28位に浮上。自己ベストタイの順位となっている同大会でプレーオフを制し優勝したライアン・ムーア(米国)は45位から31位に順位を上げた。
石川遼はオープンウイークで1つ順位を下げ113位。国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」で4年ぶりの優勝をつかんだ丸山大輔が619位から354位に大きく順位を上げた。
【男子世界ランキング】
1位:タイガー・ウッズ(12.56pt)
2位:アダム・スコット(8.94pt)
3位:フィル・ミケルソン(8.06pt)
4位:ヘンリク・ステンソン(8.02pt)
5位:ジャスティン・ローズ(7.32pt)
6位:ローリー・マキロイ(6.81pt)
7位:スティーブ・ストリッカー(6.47pt)
8位:マット・クーチャー(6.40pt)
9位:ブラント・スネデカー(6.15pt)
10位:ジェイソン・ダフナー(5.71pt)
31位:ライアン・ムーア(3.45pt)
28位:松山英樹(3.70pt)
91位:小田孔明(1.70pt)
113位:石川遼(1.47pt)
120位:藤田寛之(1.42pt)
121位:片山晋呉(1.42pt)
354位:丸山大輔(0.52pt)
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